1.国土の保全

水路や水田は、雨水をたくわえて洪水を防いでいます。
水田の水は、地下に浸透して地下水を潤します。夏の高温を防いでくれます。

2.快適環境・景観の提供

施設や美しい自然の風景が、人々に安らぎを与えてくれます。
ため池などに様々な動植物が生息します。

3.多面的機能

土地改良施設は、農業以外にも様々な役割をもっています。
 土地改良施設は、国土の保全はもちろん

ですが、「火災」「消防ポンプの性能検査」

の際の水利として利用されたり、家庭での

洗い物をしたり、救命ボートの訓練をする

場所にもなります。

4.創造運動

21世紀土地改良区創造運動として、村山東根土地改良区では次のような活動に取組んで
います。
◎大堰施設めぐり(東根小学校)
「町を流れる川は、何のためにあるの?」と題して東根小学校の4年生を相手に、大堰の
 歴史、米作り、水の大切さを教えるため、毎年約3Kmのコースを1時間半を掛けて歩
 いて見学しています。今年もH19.7.3(火)に実施しました。

◎北村堰施設めぐり(長瀞小学校)
「水はどこからくるの?」をテーマに長瀞小学校の子供達に、揚水機場や吐出口、分水槽
 などを見学してもらうため毎年、水探しの旅を実施しています。

◎カヌー教室(大倉小学校)
「レッド・データブックでは絶滅危惧種に指定されている大倉溜池の田字草をカヌーで
 観察しよう!」ということで、貴重な地域資源を地域ぐるみで保全すべく毎年実施し
 ています。

◎生態系の保全
 イワナ、ヤマメ、マスなどの在来魚の生態系を保全するため、維持管理組合の全面協
 力のもと、ブラックバスやブルーギルなどの外来魚の駆除もおこなっています。
 これまで一の沢溜池、大木沢溜池、日塔溜池、東沢溜池、北沢溜池そして堂の前沼な
 どの溜池について実施しています。

5.農地は国の財産

 農地の所有は個人のものですが、勝手に売買することは出来ません。それは農地法とい
う法律によって規制がかけられているからです。
 それでは何故農地法は生まれたのでしょうか。それは耕地面積が狭い上に人口が多い我
国が日本の食料自給率を維持向上するため、優良な農地は守っていかねばならないという
考えがあるからです。そのため、農家の人はその責務を担うため、いつでも農業が出来る
ように管理し草や木が生えてこないようにしてきました。
 しかし近年耕作を放棄し荒れ果てた農地が多くなってきました。農業は農地がなければ
成り立たない産業です。荒れた農地を優良な農地に生まれ変わらせるには、莫大な費用と
労力が必要です。手遅れとならないように、農地は国の財産という意識を持ち、田畑を守
り、維持しなければなりません。